LilyPondとTeX---(p)TeX, (p)LaTeX, Texinfo---に付いてです.
LilyPondの初期のversionは楽譜関連はTeX(plain)コードの dviファイルを吐き出し. それを,
同じくTeXパッケージのdvipsでpsファイル化を行い, Ghostscript経由で png,pdf,eps 等々を作成していました.

LilyPond ver2.6のリリースから, lilypond自らがpsファイル化で譜面を吐き出して,
Ghostscript経由で png,pdf,eps 等々の作成へと進化し今日へ至っています.
     (但し, TeX関連のつながりは epsファイルとして持続を 維持されています.)
LilyPond自らは文書処理用(バックグラウンド)として, pango(ver1.6.0)がrunning しており. これが,
LilyPondのテキスト処理を受け持っている, 歌詞部分や\markup { ... }等々がそうです.
\markup をラインエディターと扱えば, 簡単な文書清書が可能です.   (pangoはunix系の未来の文書処理用として誕生されています.)
歴史の検証備忘録として(onlineとLaTeX)記述です.
online(internet)についての多くの解説書は, ftp://プロトコル(The Pentagon(米国防省)の 開発)が病院・大学等々のでの利用に開放され, 世界中のそれらが網の目のように繋がった ftp://の世界に, 当時CERN(ヨーロッパの分子物理学研究所)の学者達がHTMLを発表したのが Internetの始まりだと.....このような解説です.

確かに其の通りなのですが, CERNで働いていた学者仲間達がLaTeXコンパイルの文書(学術発表論文書)を手にして, fttp://の世界でも LaTeXの様な仕様プログラムを描けないか, .....其の追求結果がHTML(http://プロトコル)の開発となり, 米国のイリノイ州立大学内で HTMLを表示するWebプラウザMosaicが公開され, このonlineのネットワークの開放を米国政府 へ圧力があらゆる関係機関から発信され, 無制限通信が実現しインターネットの世界が 今日歩いています.



と同時(CERNでのHTML開発時期)にLilyPondの開発(Mr.Han-Wen Nienhuys and Mr.Jan Nieuwenhuizen)が始まっていますが, どちらもLaTeX という文書書式が起爆剤になっています. TeXが公開され(Mr.Donald E.Knuth), これを基にして TeXの膨大なマクロ集LaTeXがMr.Leslie Lamportによって公開され, これを基に楽譜組版やHTMLが産声を上げ ています.
Professor emeritus; Donald Eriven.Knuth の編曲 "奉仕者"の譜面です.(原譜を完全小節で写譜しました)     そのmid曲     servant-2.12.ly
             --- from "Things a Computer Scientist Rarely Talks About" (和訳書; コンピュータ科学者がめったに語らないこと)[www.amazon.co.jp] ---
Mr.Leslie Lamport は現在, 米国のマイクロソフトCEO構成メンバー数人の内の一員です.



lilypondがepsファイルを吐き出すのは, 例えばname.lyなら,
LilyPond ver2.12. 以後なら,
>lilypond -dbackend=eps name.ly (Windows OS)
$ lilypond -dbackend=eps name.ly (Linux OS)
LilyPond ver2.10. なら,
>lilypond -b eps name.ly (Windows OS)
$ lilypond -b eps name.ly (Linux OS)
name.lyがページ物なら1ページ毎にepsファイルが作成されています. そればかりか,
TeX(LaTeX), Texinfoへ其の貼り付け用コマンド記述での. name.tex, name.texiも作成されています.
また, このepsファイルをpTeX (pLaTeX),Texinfoと和語文書処理へ 貼り付ければ良いわけです.



Ghostscriptを用いてEPS,PNGファイル等々作成をrunningさせるなら,
Windows OS(%1=任意なpsファイル, カッコ内はページ物処理)
gswin32c -sDEVICE=epswrite -sOutputFile=%1.eps -dNOPAUSE %1.ps -c quit
( gswin32c -sDEVICE=epswrite -sOutputFile=%1+page%%d.eps -dNOPAUSE %1.ps -c quit )
gswin32c -sDEVICE=png16m -sOutputFile=%1.png -dNOPAUSE %1.ps -c quit
( gswin32c -sDEVICE=png16m -sOutputFile=%1+page%%d.png -dNOPAUSE %1.ps -c quit )
Unix OS($1=任意なpsファイル, カッコ内はページ物処理)
gs -sDEVICE=epswrite -sOutputFile=$1.eps -dNOPAUSE $1.ps -c quit
( gs -sDEVICE=epswrite -sOutputFile=$1+page%d.eps -dNOPAUSE $1.ps -c quit )
gs -sDEVICE=png16m -sOutputFile=$1.png -dNOPAUSE $1.ps -c quit
( gs -sDEVICE=png16m -sOutputFile=$1+page%d.png -dNOPAUSE $1.ps -c quit )
これらは, LilyPondのversionには左右されずにrunning呪文です.



lilypond-book(LilyPond配布パッケージ, 実行スクリプトファイル)
lilypondには, TeX (LaTeX), Texinfo, html 書式の文章の 中に直にlilypondコード(譜面記述)を書いて,
譜面混在の文書が作成できる, 環境コマンドも提供されています.
其の書式を, まず始めにrunning指せるのが lilypond-book と言うスクリプトです.
詳細は; LilyPondの Application Usage (in one big page, in PDF) を参照してください.
    ( 夫々の書式例での簡易サンプル記述も載っています. )
    ( もちろん, lilypondでの其のversionのApplication Usageの 参照です.)



日本語文書とLilypondですが
和語文章の中に置く譜面コードを, 予めlilypondでepsファイル化しておき,
その譜面を呼び込むコマンドだけを其処に書いて文章記述を先に進む.
     ( 上記の方法で行ったのが, tutorial.pdf(和語; はじめてLilyPondに触れる. ) です. )
文章の中にlilypondコード記述(譜面)で書き進め, lilypond-bookで処理したのが, mozart.pdf です.

上記2例はTexinfo書式での文書ですが, http://www.ipika.info/lilypond/lilypond-ver2.12.html
原稿ソースを置いているので.....方法は中のバッチファイルを見てください.



もし, LilyPondのプログラミングの根底思考を知りたいと望むなら以下を参照です.
(2003年にイタリアのフレンツェでの基調講演の際に配布されたテキストだと思います.)
当時のLilyPond versionでの書式ですので, コマンド名には現在のversionとは差異は ありますが.
何をどう処理すべきか?, 何をどう考えるべきか? 等々の基本的なフォームは 変わっていません.
多分に, この処理すべきか?.....で, c++言語(cpuが理解できるコード に変換する)を拡張すると言う....苦難を乗り越えてLilyPondを世に公開しています.

[Publications]
Han-Wen Nienhuys and Jan Nieuwenhuizen, LilyPond, a system for automated music engraving.
Proceedings of the XIV Colloquium on Musical Informatics (XIV CIM 2003), Firenze, Italy, May 2003. (PDF 95k)





全終了.